2014年3月19日水曜日

玖珠、ひこばえの会のメンバーに会いにいく。

本日、19日はお店を臨時休業させていただき、佐伯市の食育推進課の声かけにより実施された「有機農業研究会/ひこばえ(大分県玖珠)」の方にお話しをうかがう、食育研修会に参加してきました!

まず最初に伺ったのは、芝原さんご夫婦のお宅「芝原農園」(玖珠町)。
芝原旭さんは、養鶏とお米を育て、現在のひこばえを牽引する方。

ある時、急性農薬中毒になり、農薬の怖さを体験したことから、体の基本となる「食」。食を支える「農」について考えを改め、現在の有機農業に取り組み始めたそうです。

芝原さんに、ひこばえの経緯や、運営のこと、有機で農業を営むメンバーの皆さんの御苦労などを話していただき、ゆで卵をごちそうになりました。

とても謙虚に、柔らかな物腰で、「各々が自分で立って、そしてお互いに支え合う」
そして、どう支え合うのか、、「周囲に拡げるより、まずは地元に広げること」をモットーに、有機農法でも、各々が異なる方法だとしても、互いの良いところを認め合う。互いの田畑を見て回り、絆を深めてきたのだそうです。

ひこばえの会とは?

大分県内の有機農業のグループでは最も古く、平成3年立ち上げ。
当初、メンバーの農産物を販売ルートを確保するため、店舗を持つ。
現在の会員は25名ほど。75歳の芝原さんを筆頭に、入れ替わり立ち替わり、若い方も入って来ているのだとか。定例会はなく年間行事が多数、行われるそうで、消費者との交流の場となっている。
近い行事は「味噌づくり」。300kgの味噌は、米、大豆、麦づくりから行われ、糀も自ら作る。さらに驚いたのは、大豆を蒸す際、地熱によって蒸すのだとか。


「地域の人を守って行く」との思いでやるのだ
と、芝原さんの思いを語ってくれました。


その後、ランチをかねて、「蕨原おわて」(九重町)へ。
「おわて」では、農家民泊を営む、時松夫妻が迎えてくれました。

1777年(安永6年)建築という年期の入ったお屋敷で、鶏とヤギの鳴き声を聞きながら、のんびりとした時間の中でのランチ。ランチの素晴らしさは、とにかく言葉では表せず、、写真を見て、気になったらぜひ実際に食べて欲しいです。

ごはんは竃の鍋から、みんなによそいます。
自給自足が基本なので、野菜は勿論、自家栽培。
そして、味噌のほか、醤油やお酢、糀など調味料も自家製。
お料理では、こんにゃく、豆腐、豆乳に至るまで手作りなのだそうです。

^_^; すごすぎる。
そして、、とにかく美味しいので、お腹いっぱいになるまで、いただきました!

食事の後は、ご主人の時松和弘さんのお話し。
農家のご主人、、、のはずなのに、お話しがサイコーに楽しく、為になる!!
あらゆることをバランスよく学んでいるのか、聞いていてあっという間。

なるほど、、どうしたものか、と思ったのが、「和食」について。
世界文化遺産になりもてはやされる昨今、日本人の「和食」のイメージとは?
いったいどれほどの理解を持って、「和食」を世界に!なんて云ってるのか?
お膳での作法、なんて言葉まで出て来て、ドキッとさせられました。
たしかに、、、「和食」って、、まだまだ知らないことが多すぎる。

時松さんの語りは、九重弁なのか、大分の私たちが聞いていても、不思議な感じ。
昔話しの世界に迷い込んだかのような、優しい響きでお喋りは続きました。。

「おわて」では、一日一組の民泊受け入れの他、WWOOF の受け入れをしていて、この日も、ポーランドの若い女性が滞在してました。



これからは、農的暮らしが見直される時が来ると、、

ただ農産物を生産するだけでなく農的暮らしをすることが、

環境や食育、健康、人間教育など「農育」として

クローズアップされる時がくる。

農家自身が、そのことを伝えられるように、
田舎文化、農的暮らし方を通した文化を伝えていきたい、、
との思いが伝わる素敵なひとときでした。


個人的には、この思いやりの営みを、佐伯の食に携わる方たちで学び、
佐伯でも活かせたらいいなーと、、やる気をいただいた研修会でしたーー(^_^)

ゆるやかに、日々、食事を提供することで、
美味しいお野菜の意味することを感じていただけたら、、
との思いをもっています。

どうぞ引き続き、スローカフェ茶蔵、
よろしくお願いします!!

















茶蔵の日記

ようこそ『茶蔵(チャクラ)』へ

茶蔵は旅館宝来家にある空間で、
平成20年6月にオープンしました。

茶蔵とは、「お茶を飲むくつろぎの場」と、
サンスクリット語の「chakra(円・輪)」を併せたもの。

からだに良いものをつないでつないで、
「みんなで元気になろう〜♪」
という気持ちが、こっそり隠されてます。

のんびりゆっくり、遊びに来てください。


***カフェメニュー

●プチ玄米定食 800円
 (おむすび+総菜+みそ汁)

●旬の野菜とお豆入り玄米カレー 800円

●玄米リセット食 500円 and more...

●日替わりスイーツセット 700円
 (甘酒パン、豆乳プリンなど+ドリンク)

●カルロスさんのブラジルコーヒー 450円
●トセパンコーヒー 400円

●オーツ農園の南インド紅茶 500円

●自家製ハーブティ 500円
●たんぽぽコーヒー 500円

●日替わりスイーツ 300円
(豆乳プリン、甘酒スコーン、甘酒パン)
※スイーツメニューは日によって変わります。



***ゆっくりごはん

ご予約制のお食事をご提供しています。

昼/1,500円(デザート付)
夜/2,000円〜

玄米定食に使用するお野菜は、
無農薬無化学肥料で育った循環農法。
大分県臼杵市野津町のなずな農園より届けられています。

砂糖、合成調味料は一切使用していません。
旬の野菜のうまみをお楽しみください。


*要予約制/2名さま以上にて、
     前日までにご連絡ください。

 玄米定食は宝来家旅館の客間(個室)でも
 お召し上がりいただけます。
 (ご予約の際にお申し出ください)


***旅館『宝来家』内 スローカフェ 茶蔵(チャクラ)

でんわ 0972-22-0120
ばしょ 大分県佐伯市船頭町14-28



**************************