まず最初に伺ったのは、芝原さんご夫婦のお宅「芝原農園」(玖珠町)。
芝原旭さんは、養鶏とお米を育て、現在のひこばえを牽引する方。
ある時、急性農薬中毒になり、農薬の怖さを体験したことから、体の基本となる「食」。食を支える「農」について考えを改め、現在の有機農業に取り組み始めたそうです。
芝原さんに、ひこばえの経緯や、運営のこと、有機で農業を営むメンバーの皆さんの御苦労などを話していただき、ゆで卵をごちそうになりました。
とても謙虚に、柔らかな物腰で、「各々が自分で立って、そしてお互いに支え合う」
そして、どう支え合うのか、、「周囲に拡げるより、まずは地元に広げること」をモットーに、有機農法でも、各々が異なる方法だとしても、互いの良いところを認め合う。互いの田畑を見て回り、絆を深めてきたのだそうです。
大分県内の有機農業のグループでは最も古く、平成3年立ち上げ。
当初、メンバーの農産物を販売ルートを確保するため、店舗を持つ。
現在の会員は25名ほど。75歳の芝原さんを筆頭に、入れ替わり立ち替わり、若い方も入って来ているのだとか。定例会はなく年間行事が多数、行われるそうで、消費者との交流の場となっている。
近い行事は「味噌づくり」。300kgの味噌は、米、大豆、麦づくりから行われ、糀も自ら作る。さらに驚いたのは、大豆を蒸す際、地熱によって蒸すのだとか。
「地域の人を守って行く」との思いでやるのだ
と、芝原さんの思いを語ってくれました。
その後、ランチをかねて、「蕨原おわて」(九重町)へ。
「おわて」では、農家民泊を営む、時松夫妻が迎えてくれました。
1777年(安永6年)建築という年期の入ったお屋敷で、鶏とヤギの鳴き声を聞きながら、のんびりとした時間の中でのランチ。ランチの素晴らしさは、とにかく言葉では表せず、、写真を見て、気になったらぜひ実際に食べて欲しいです。
ごはんは竃の鍋から、みんなによそいます。
自給自足が基本なので、野菜は勿論、自家栽培。
そして、味噌のほか、醤油やお酢、糀など調味料も自家製。
お料理では、こんにゃく、豆腐、豆乳に至るまで手作りなのだそうです。
^_^; すごすぎる。
そして、、とにかく美味しいので、お腹いっぱいになるまで、いただきました!
食事の後は、ご主人の時松和弘さんのお話し。
農家のご主人、、、のはずなのに、お話しがサイコーに楽しく、為になる!!
あらゆることをバランスよく学んでいるのか、聞いていてあっという間。
なるほど、、どうしたものか、と思ったのが、「和食」について。
世界文化遺産になりもてはやされる昨今、日本人の「和食」のイメージとは?
いったいどれほどの理解を持って、「和食」を世界に!なんて云ってるのか?
お膳での作法、なんて言葉まで出て来て、ドキッとさせられました。
たしかに、、、「和食」って、、まだまだ知らないことが多すぎる。
時松さんの語りは、九重弁なのか、大分の私たちが聞いていても、不思議な感じ。
昔話しの世界に迷い込んだかのような、優しい響きでお喋りは続きました。。
「おわて」では、一日一組の民泊受け入れの他、WWOOF の受け入れをしていて、この日も、ポーランドの若い女性が滞在してました。
これからは、農的暮らしが見直される時が来ると、、
ただ農産物を生産するだけでなく農的暮らしをすることが、
環境や食育、健康、人間教育など「農育」として
クローズアップされる時がくる。
農家自身が、そのことを伝えられるように、
田舎文化、農的暮らし方を通した文化を伝えていきたい、、
との思いが伝わる素敵なひとときでした。
個人的には、この思いやりの営みを、佐伯の食に携わる方たちで学び、
佐伯でも活かせたらいいなーと、、やる気をいただいた研修会でしたーー(^_^)
ゆるやかに、日々、食事を提供することで、
佐伯でも活かせたらいいなーと、、やる気をいただいた研修会でしたーー(^_^)
ゆるやかに、日々、食事を提供することで、
美味しいお野菜の意味することを感じていただけたら、、
との思いをもっています。
どうぞ引き続き、スローカフェ茶蔵、
よろしくお願いします!!
どうぞ引き続き、スローカフェ茶蔵、
よろしくお願いします!!