2011年9月8日木曜日

「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会


「六ヶ所村ラプソディー」の鎌仲ひとみ監督の作品
「ミツバチの羽音と地球の回転」が、佐伯市にて上映されます ^_^
前回ははるばる湯布院まで観に行ったので、
地元で観れるなんて、めっちゃ嬉しいですね〜。
どんな映画なのかは、
田中優さんによる映画についてのお話を読んでください。
以下、優さんのメルマガ“持続する志”
第74号 2010.5.10より転載
http://tanakayu.blogspot.com/


□◆ 田中 優 より ◇■

先日、とても悪いことをしてしまった。

鎌仲監督の上記試写会に出かけ、見終わってから監督に感想を聞かれた。ぼくは前日ほとんど寝てなくて、試写会を観ていてもつらかった。暗い部屋に入るとまぶたが落ちてしまうのだ。

監督「優さん、どうだった?」
ぼく「いやぁ、眠くて…」
監督「退屈だった?」
ぼく「いや、暗いから」
監督「暗い映画だから眠いってこと? ひどーい!」

 ごめんね、鎌仲監督、そういう意味じゃないんだ…。


「ミツバチの羽音と地球の回転」


 このタイトルの言葉には、聞き覚えがあった。なんだったかな...。それをやっと思い出した。「量子力学」の話で読んだことがあるのだ。高木仁三郎さんだったかもしれない。こんな話だった。
 「元素を調べようと思ったとする。するとまず元素を見なければ始まらないのだが、それを見るためには光を当てなければ見れない。元素に光子をぶつけると、大きく軌道がずれる。すると見たものは元の形ではない。そこにあるものを見るためには、そのものに影響を及ぼさなければ困難なのだ。すると純粋に客観的に観察する、ということが困難であることがわかる。逆にいうと、世界にあるどんな小さなことでも、それはたった一個の元素に対する光子でも、影響を及ぼしているのだ。たとえばどこかでミツバチの羽音がしたとしよう。するとその羽音は、地球の回転にさえ影響を及ぼしているかもしれないのだ」。

タイトルがこの言葉から取られたかどうかは知らないが、この意味なら理解できる。


 瀬戸内の小さな島、祝島に、若い山戸孝くんが戻ってきて生活を始める。海でひじきを採り、山でビワを育て、インターネットで外界に販売を広げ、家では料理・育児しながら懸命に働く。しかしその島は、中国電力が建設しようとする上関原発予定地の3.5キロ離れた真正面、家を出て見れば対岸に見える場所なのだ。彼らは小さな島の中で懸命に働き、暮らしを楽しむ。

 しかし中国電力は埋め立て工事を開始することにし、県も町も島民の意向を無視して許可を与え、工事のためのブイを海に置こうとする。しかしここは瀬戸内に残された最後の楽園だ。コンクリートで固められていない浜が残り、海には海草が育ち、絶滅を危惧されるさまざまな生物たちの残される最後の海だ。埋め立てられては海が死ぬ。原発が建てられたら放射能を含んだ風が届く。ドイツの放射線保護庁が『白血病発病の確率が倍以上になった』と報告した範囲は、原発から5キロ圏内だ。

 祝島の多くの人たちは、船を繰り出しテントを張り、そのブイの設置を中止させようとする。しかし中国電力の担当者は船の上からこう説得するのだ。

「みなさん、いまさらこんな一次産業を続けていて、未来がありますか? 食べられるようにしていくには産業の活性化が必要です。原子力発電は地域の雇用を増やします」と。

 これまで原発を受け入れた自治体で、その後に人口が増えて地域が活性化した地域はひとつもない。なぜ地域経済の活性化などと言えるのだろう。あり得るとしたら、カネを受け取って故郷を忘れ、関係ない地域で生き延びることだけだ。気になるのは「一次産業で食べられるわけがない」という考え方だ。いったい彼らは何を食べて暮らしているのだろうか? 食べられるものはすべて一次産業が作っている。なのになぜ彼らは「一次産業では食べられない」というのだろうか。

 一方、世界では自然エネルギーの開発が進む。スウェーデンでは自然エネルギーの導入が進んで、人々は徐々に環境を痛めることのない自然エネルギーにシフトしていきつつある。そこでの会話。

「どうして風力発電だけで生活できるんですか?」
「簡単さ、自然エネルギーの電気を供給する電力会社から電気を買えばいい」
「日本では買えない」
「ウソだろ? なんでだ? たった一つの電力会社からしか買えないわけじゃないだろ?」 
「独占会社からしか買えません」
「そんなバカな、変えなきゃダメだ...」と。

 スウェーデンの人々は、地域にある資源を利用して自然エネルギーを進めていく。地域経済を復活させ、地域の自然を役立てたことを誇りながら。

 「こんな簡単に?」と驚くほど、彼らは地域で邪魔ものにされていた森の木材を利用し、糞尿をガスにし、風を電気に変え、地域に誇りを持ちながら暮らしている。


 どちらの地域が羽音なのかは知らない。しかし地域で誇りを持って暮らすことは、いずれ他の地域にも影響を及ぼすだろう。量子力学の言う、「地球の回転」に「ミツバチの羽音」は影響していくだろう。「小さな試みだ、無視すればいい」というのは簡単だ。「そんなことをして何になる」と評論することもできるだろう。しかしそれでも「何かを起こす人」が次の世界を作っていく。評論して揚げ足を取ることはどんな人間にもできるだろう。しかし大切なのは何かを作る人なのだ。

 小さな羽音が共鳴し、共振し、次の地球の回転を起こす。この映画はその小さな羽音の記録だ。未来の私たちが、どちら側に感謝するだろうか。小さなミツバチのする、小さな、しかし勇気ある暮らしを見てほしい。

 『鎌仲監督はこの映画で、地球の回転のギアチェンジする時代の羽音を切り取って提示した』

 将来、この映画がそう言われるようになるといい。

 

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「ミツバチの羽音と地球の回転」公式ホームページ
 http://888earth.net/
●佐伯上映会●

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」
  & 鎌仲ひとみ監督トークライブ
日時:平成23年9月23日(金・祝)
   開場 15:30 映画上映 16:00〜
         鎌仲監督トーク 18:15〜19:00
場所:佐伯市保健福祉総合センター「和楽」第一研修室
   佐伯市向島1-3-8 TEL,0972-23-5115
料金:前売り 1000円、当日1500円、高校生以下 500円、乳幼児無料
   ※託児あり(有料)

主催:子どもたちを放射能から守る会大分
【お問い合わせ先】
古屋:090-9848-4148 kodomooita@yahoo.co.jp

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大分県内各地で上映中!
9/11(日)13:00〜 湯布院公民館大ホール(畑のレストランひだまり 097-582-2217)
9/18(日)中津市教育福祉センター(須賀 0979-22-0963)
9/24(土)〜9/30(金)シネマ5(府内5番街ローソン2F 097-536-4512)
1週間限定ロードショー 朝9:40〜 1日1回のみ

茶蔵の日記

ようこそ『茶蔵(チャクラ)』へ

茶蔵は旅館宝来家にある空間で、
平成20年6月にオープンしました。

茶蔵とは、「お茶を飲むくつろぎの場」と、
サンスクリット語の「chakra(円・輪)」を併せたもの。

からだに良いものをつないでつないで、
「みんなで元気になろう〜♪」
という気持ちが、こっそり隠されてます。

のんびりゆっくり、遊びに来てください。


***カフェメニュー

●プチ玄米定食 800円
 (おむすび+総菜+みそ汁)

●旬の野菜とお豆入り玄米カレー 800円

●玄米リセット食 500円 and more...

●日替わりスイーツセット 700円
 (甘酒パン、豆乳プリンなど+ドリンク)

●カルロスさんのブラジルコーヒー 450円
●トセパンコーヒー 400円

●オーツ農園の南インド紅茶 500円

●自家製ハーブティ 500円
●たんぽぽコーヒー 500円

●日替わりスイーツ 300円
(豆乳プリン、甘酒スコーン、甘酒パン)
※スイーツメニューは日によって変わります。



***ゆっくりごはん

ご予約制のお食事をご提供しています。

昼/1,500円(デザート付)
夜/2,000円〜

玄米定食に使用するお野菜は、
無農薬無化学肥料で育った循環農法。
大分県臼杵市野津町のなずな農園より届けられています。

砂糖、合成調味料は一切使用していません。
旬の野菜のうまみをお楽しみください。


*要予約制/2名さま以上にて、
     前日までにご連絡ください。

 玄米定食は宝来家旅館の客間(個室)でも
 お召し上がりいただけます。
 (ご予約の際にお申し出ください)


***旅館『宝来家』内 スローカフェ 茶蔵(チャクラ)

でんわ 0972-22-0120
ばしょ 大分県佐伯市船頭町14-28



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